« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月22日 (金)

サンタもトイレに  ~ゆうてもええかな~

 ランドマークビルの広場に、巨大なクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションが煌めき、ドイツ風の演出でこしらえた屋台が取り囲んでいる。子どもなら目を輝かせて喜ぶ光景で、しかも決まった時間に、サンタが現れて握手している。寄り添う子ども、赤い爺さんを怖がって泣く子ども、様々である。そのビルに、私が働くオフィスがある。帰宅時、賑やかというか、ソーセージやスープの匂いで腹が減るやら。
 いつか、帰宅しようとエレベーターを出たら、サンタが赤い衣装に白いひげのまま、ビルの中に入ってきて、トイレに向かった。近代的なビル内に、サンタクロース。なかなかシュールな光景であるが、さもありなん。サンタだって小便くらいする。それも、日が落ちて冷え込む広場で、子どもの相手をしているのだ。トイレも近くなるだろう。
 水曜日、人口問題研究所が、50年後までの日本の人口推計を発表した。50年後、日本の人口は、今より4千万人近く減って、9千万人を割り込むだろう、というのだ。それも、40%が高齢者。15歳未満の子どもは8%にしかならない。
 現在が、高齢者20%、子ども14%。高齢者の比率は倍に、子どもの比率は半分になることになる。
 今はサンタを子どもたちが取り囲む光景が見られるが、50年先は、子どもをサンタが取り囲むようなことになりかねない。サンタは一人だから、子どもも喜ぶ。赤い集団に取り囲まれると、けっこう怖い。トラウマになる子もいるかもしれない。
 バブルのころのクリスマスは、シティホテル全体が揺れていると言われたものだが、今から思うと、貴重な子作り作業に励んでおられたのだから、ご苦労様と声をかけねばなるまい。
 安倍総理は、教育改革を柱に据えて邁進しておられるが、その前に教育する子どもを作れる社会整備が必要で、少子化対策特命大臣を任命しておられるのだが、その実は見えてこない。爺婆に甘やかされて育つ子供が増えるかと思うと、先行き心配である。自分で作れるものなら子作りをしたいが、独身だから、思うに任せず、忸怩たる思いである。

 さて、今年も本欄をご覧いただきましてありがとうございます。今年のアップは本日で終わらせていただきます。一週置きまして、新年は1月6日頃の掲載とさせていただきます。
 来年もよろしくお願いいたします。
                                       (仲)

                                戻る

2006年12月15日 (金)

Winnyに罪はあるか  ~ゆうてもええかな~

 水曜日、パソコン用ファイル交換ソフト「Winny」の開発者に対する訴訟の判決が出た。有罪、罰金刑。検察の求刑は懲役刑であったことからすると、罪の程度を相当量軽くしたが、有罪であることには変わりがないので、どちらかというと、被告が控訴することを見越して、判断を上級裁判所にゆだねた形と見えなくもない。
 開発者は、徹底抗戦を声高に唱える。今回の起訴は、著作権侵害ほう助、つまりWinnyを開発する際に著作権のあるファイルをコピーすることが念頭にあったかどうか、とうことが争点になったわけだが、そんなつもりは毛頭無い、新しい技術を開発しただけで罪になるのか、と、全面否認である。
 そもそも、Winnyの問題は、悪意のある利用者がコピーを作成したり、Winnyを介して他のパソコンの情報を入手する、あるいはウィルスを仕掛けて情報の大量流出を狙う、といったところにあるわけで、Winnyを手に入れて悪用した人が悪い。そこに、その悪事を可能にしたソフトを開発したことが罪になるかどうか。検察としては、Winnyの悪用を抑えるに、Winny自体の使用を食い止めたくて、その開発者をやり玉に挙げた、というあたりが本当のところだろう。若干、理不尽な起訴じゃないか、という気がする。
 では、開発者側の言い分は正しいか。これも、研究開発者特有の独善的な発想であり、開発、発明、進歩が善であるという一面的な主張に過ぎない。企業人から言わせれば、世間知らずの学者が自慢しているとしか見えなくて、実際にWinnyを使った犯罪で被害に遭っている人がいるのだから、いくらフリーソフトとはいえ、そういう誤った使い方を許した責任は負うべきだろう。それを食い止める手だてを充分検討したか。違法行為に利用されるという認識は無かったか。あったなら何らかの対処をするべき。無かったというなら、己の想像力の限界を恥じて、己が開発ソフトを他人に使わせる愚を繰り返さないことだ。現に、Winnyが存在したために機密情報を漏らしてしまうという事件が発生しているのだから。開発したいなら、学会のなかで好きなことをやればいい。他人に使わせるには、どのようなリスクがあるかを検証できる人や組織を通しなさい。
 世間で生きるための原点である。他人様に迷惑かけちゃ、いけないよ。
                                          (仲)

                              戻る

2006年12月 8日 (金)

知事ドミノは止まるか  ~ゆうてもええかな~

 一昔前、汚職事件は国会議員がするもの、と相場が決まっていた。ところが、行政改革から小泉内閣になったあたりから、汚職事件で捕まる国会議員は減った。それに反比例して、知事や市長といった地方自治体の首長の逮捕が目立つようになった。ほとんどが、談合主導、いわゆる『天の声』というやつである。
 官邸主導で改革をやるようになって、国会議員の持ちうる影響力が減った。しかし、未だに族議員がいるのは、直近では道路特定財源を巡る自民党内のごたごたで分かる。ガソリン税などの、道路を造るためと用途を特定して徴収した税金が、余っている。官邸は、これを一般財源として、他に使いたい。赤字国債を山ほど発行している財務状況を見ると、借金の穴埋めに使いたいというのは、理解できないことではない。
 これに反体する勢力が二つ。地方は道路整備が未完成だからそっちに使えという、道路族。税金が余っているならガソリン税などの減税をせよという、運送業界をバックにした議員たち。特定の財源のために徴収した税金が余るなら、税率を下げろというのが、筋が通っているように思うが。
 族議員はいるが、官邸をひっくり返すほどの影響力は持っていない。それよりも今、都道府県知事の方が、行使できる権力は大きい。議会と対立すると難しいが、逆に言えば、議会を通さない範囲なら、知事は何でもできる。橋の工事や災害復旧工事について、原則は入札で業者を決めるが、企業の実績や力量、地域性を考えて、入札業者を何社か指名する、指名入札にすることができる。もう、この時点で、談合のお膳立てができたようなものだ。あとは知事の気持ち一つ。自分の言うがままにことが進み、リベートまでもらえたら、もう止められないだろう。
 知事辞職ドミノは、知事自身で律していただかないと、止まるわけがない。でも、選挙に当選させてもらった支持基盤には、何らかの利得を回したくなるのが義理というもので、利権を回したら見返りが欲しくなるのが人情で。大都市圏ならいざ知らず、地方だと人脈のしがらみがあって、倒れそうになっているドミノが見え隠れする。
 だってさー。東京都の予算なんて、6兆円規模だよー。この予算を決めて使うのは、知事権限だもん。首相より、権力規模はでかいね。知事さん、頼むよ。
                                       (仲)

                                                             戻る

2006年12月 1日 (金)

北朝鮮の核は  ~ゆうてもええかな~

 12月に入り、何かと慌ただしくなる時期である。しかし、忙しさにかまけて長引かせないよう、早々に片付けて欲しい問題で、一番は何かと考えたら、やはり北朝鮮の問題だろうと思う。
 核保有宣言をして以来、強気な態度を取っており、六ヶ国協議に復帰する意志だけは見せておきながら、実は他国が簡単に飲めない条件を付けており、本気で六ヶ国協議のテーブルにつく気があるとは思えない。
 アメリカが先の選挙の結果を受け、外交路線を修正せざるを得ない、早い話が軍事力で脅すことができなくなったため、知恵を出して北朝鮮を引きずり出そうと画策しているようだ。中国も含めて、ここのところ外交ルートでの動きが激しい。
 北朝鮮の核保有は、断じて許すことができない。これは、米中露韓各国の一致した意見だろう。東アジアの軍事バランスが崩れ、対抗策として新たに核開発をする国が出ないとも限らない。それに、核開発技術が北朝鮮の輸出品目になってしまうのも困る。核の輸出先は国とは限らない。紛争地域に出てしまえば、核の抑止力が行き届かなくなる怖れがある。で、今の北朝鮮は、外貨獲得のためなら、相手が誰であろうと、核技術の販売をやりかねない。
 日本は細かいところでちょこちょこ動いて、国連を動かして北朝鮮に圧力をかけようとしているが、国内向けのアピールにしか見えない。北朝鮮からすれば、日本は、在住の同胞に差し障りがなければ無視していい存在で、規制をかけたって、その気になればスパイ天国の日本のこと、何らかのルートで日本の金や物資を利用する方法はあるだろうし、攻め込んで来る心配もないし、口うるさく言ってきたら知らん顔するか、逆に言い返していれば済むことで、本当に北朝鮮が困る手を日本が打てる見込みはない。
 決定打が無いなりに、核を放棄させる外交努力をするべきだが、今のところそういった動きは見られず、拉致問題に軸足を置いている。拉致問題を軽んじるわけではないが、まず核を放棄させないと、その他の問題も動かない。安倍政権の舵取り、心許ない感じがする。どうしてアジア諸国に対して、影響力が無いのだろう。日本の外交を考え直さなきゃいけないのかもしれない。
                                       (仲)

                             戻る

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »