« 便利だった ~ゆうてもええかな~ | トップページ | 学校で教えること  ~ゆうてもええかな~ »

2006年10月20日 (金)

ハインリッヒはどこにでも  ~ゆうてもええかな~

 製造業に従事していれば『ハインリッヒの法則』は必ず教わる。『同一業務で1件の重大災害が起こったなら、その他に29件の軽微な災害があり、さらに300の隠れた異常がある』というものである。重大災害というのは、重傷者または死者が出た災害、軽微な災害は、軽症で済んだ災害、隠れた異常は、事故にはならなかったが、当事者や周囲の人が何らかの危険を感じた場合を言う。隠れた異常は『ヒヤリハット』とも呼ばれる。ヒヤリとしたり、ハッとするようなことが起きた場合である。
 この比率は、時代や業種によって変化するが、災害発生の件数はほぼ同一のピラミッド形状になるとされている。そして『ヒヤリハット』の原因の98%は、本人の不安全行動と不安全状況、つまり自分のミスか、仕事場の小さな異常の見過ごしであるとされている。
 製造業以外でも、おそらくハインリッヒの法則が当てはまるであろうと思われる案件がある。一つは、警察官やバス運転手など、プロの飲酒運転。事故が1件あれば、他にも29人は飲酒運転をして見つかっていない人がいると推定される。公務員の服務違反もそうである。某市役所では、覚醒剤で4人検挙されているが、根っこが庁内に広がっていると考える方が自然である。
 そして、いじめ。痛ましい自殺行動がある場合、校内には他にもいじめられている子がいると考えた方が良い。いじめを特別例と思うな。無意識を含め、他人をいじめることを快感とする子どもはいる。その感情のコントロールを躾けるのは親の責任、団体生活でのルールを教えるのは教師の責任である。教育改革が今の政府の重要課題だそうだが、子どもよりまず親と教師を教育する必要があるのではないか。
 重大災害を防ぐには、『ヒヤリハット』を見つけて潰していくのが常套手段である。重大事件も似てはいないか。特別例と考えず、組織全体から隠れた異常を潰していかないと、同じような事をいつまでも繰り返すだけである。
                                       (仲)

                            戻る

« 便利だった ~ゆうてもええかな~ | トップページ | 学校で教えること  ~ゆうてもええかな~ »