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2006年9月 8日 (金)

振り子は戻るか  ~ゆうてもええかな~

 何はさておき、秋篠宮家に第三子のご誕生、心よりお祝い申し上げる。健やかな成長を願ってやまない。
 で、話は変わる。世間は慶祝ムードだが、それよりもこの8日、重大な儀式がスタートした。自民党総裁選挙である。一政党のトップを決める選挙なれど、実質、総理大臣になる人が決まるのだから、その意味は重い。重いが、中身を見れば空虚に思う。選挙といいながら、安倍官房長官の信任投票でしかない。だから『儀式』と書いた。
 小泉政権の五年の間、それまでの派閥政治をぶっ壊し、独自の路線を歩み続けた。その結果、銀行の建て直しに成功し、株価と地価の下落に歯止めをかけ、郵政の民営化への道筋を作った。
 終始、高い支持率を背景に、改革の旗印を掲げて、年金改革などに手を付けたが、小泉政権の功罪を比べると、さてどうか。私は、これから『罪』の部分が浮かび上がってくるのだろうと思っている。
 道路公団民営化。成功しただろうか。分社化したが、名目はともあれ、税金を投入して高速道路を造っていることに代わりはない。年金改革。年金制度の一本化はまだできておらず、公務員優遇の部分がまだ残る。医療制度改革。自立支援法ができたが、実態は、公金の負担を減らし、自助努力で頑張って自立しなさい、と言っているようなもの。金融改革。不況下、銀行だけ治療したようなもの。銀行は潰さない、というが、自滅を除き、昨期は空前の利益を計上した。もっと利子を寄越せ。行政改革。国から地方へ、のかけ声は良いが、肝心の地方は、裏金作りに没頭したり、大赤字を抱えていたり、職員の不祥事に何度も頭を下げたり。これも、ある意味、行政の自立支援対策と言えなくもない。独り立ちできないのに、つっかい棒を外してどうする。
 外交。ここ数十年、現政権ほど、米国寄りの外交を展開している政権はない。そのツケが、竹島問題であり、東シナ海ガス田問題であり、北方領土漁船銃撃事件である。隣国とのお付き合いがおろそかにし過ぎる。靖国だけが問題ではない。現状維持すらできなかった、いや、しなかった。隣国との交渉より、得点が稼げる米国との関係を重視した。
 その結果、あらゆる面で、振り子は偏ったまま、問題を次の政権に託して去っていく。次の政権は、いろいろ壊した部分を修復することが急務になる。かわいそうに。
                                       (仲)

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