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2006年8月18日 (金)

教科書が変わる  ~ゆうてもええかな~

 初めに言っておくが、科学の話をしたいわけではない。一つの例として挙げるまでである。
 国際天文学連合総会で16日、惑星の新定義が提案され、現在の太陽系惑星9個に加えて、3個の天体も惑星と認定しようという動きがある。24日の採決を経なければならないが、もし正式に決まったら、世界中の教科書を書き換えねばならない。それに、まだ名前すら付いていない『第10惑星』は、どう呼ばれるのであろう。
 こういう提案がされたのも、天体観測技術が向上し、天体の軌道計算の精度が上がったため、今まで分からなかったことが発見され、予測に基づく観察で裏付けられて事実として認められるようになったからである。科学の進歩と感心する方に申し上げるが、そもそも海王星や冥王星だって、内側の惑星の軌道を計算し、そのズレによって引力、即ち惑星を引っぱる外側の力を予測し、天体の位置を計算してから、そこにあるのを見つけたのであって、観察で見つけたわけではない。
 つまり、教科書に書いてあることが本当だとは限らない、ということである。理数系なら、発見や発明によって教科書が書き変えられることは、無いわけではないし、書き変えられる理由も分かりやすい。科学の進歩と、一言で片付けてしまってもいい。
 社会の教科書も、今までそうだと思われていることしか書いていないわけで、だから新しい発見があれば、歴史が塗り変わるかもしれない。歴史観も、実は裏から見れば違う解釈ができる場合もある。その一つが、靖国論争・A級戦犯として裁かれた人たちの評価だろう。小泉総理は、任期切れ間近で海外の批判もかわせると、確信犯的に終戦記念日に参拝したが、これは是か非か。教科書に書いてあることだけでは解決しない。私は、国民の代表である首相が一宗教法人の施設にお参りに行くべきではないと思っている。行くなら寺も教会も回りなさい。靖国にこだわるのは、国が戦死者を祀りたいという意思の表れで、正面切って言えば国家神道の復活かと横やりが入るからうやむやにしているだけだろう。
 北方領土問題も、日本固有の領土ですと教科書に書いてあるが、ロシアは自分の土地だと言っている。入ってくれば、拿捕。今回の事件は、乗組員を銃撃したのはやり過ぎで、ロシアがどう正当化するか見物だが、どちらの領土とするのが正しいのか、決着すればどちらかの教科書を書き変えなければならない。
 教科書だからって、頭から信じちゃいけませんよ。ときどき、事実ではなくて国の主張が混じってますからね。 
                                       (仲)

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