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2006年8月11日 (金)

大不況を支えた人々 ~ゆうてもええかな~

 平成大不況を乗り切った、いや、まだ苦しんでいる企業はあるが、とにもかくにも長い不況の時代に企業を支えたのは、派遣社員や請負業者である。正社員をリストラで整理し、正社員より安い費用で雇用できる人たちを、企業は便利に使ってきた。
 一応、現在の法律に基づいて整理しておく。『請負』とは、企業が業務の全部もしくは一部を依頼する。この場合、請負で働く労働者は、自分が所属する業者の指揮命令下にある。業務を請け負わせる企業は、請負労働者に直接、指示することはできない。請負業者を通してコントロールすることになる。
 『派遣』は、人材を企業に提供する。企業は派遣社員に対して、直接、教育指導をし、指揮命令下に置く。もちろん、派遣業者との契約の範囲内で、である。そして、『人材派遣』は、免許を持つ業者しか行ってはいけない。現在の派遣業法では、そうなっている。
 しかし、特に製造業になると、業務を行うために資格が必要な場合がある。フォークリフト運転、危険物取り扱い、クレーン、溶接、等々。派遣業者には、そういった資格を持つ即戦力というのはまずいない。教育して資格を取らせ、しかし派遣は年数が制限されているから、正式採用するか、社員を交代するか。交代したら、また一から教育のし直し。
 請負契約なら、最初から業種に合った請負業者と契約をすればいいので、その点は楽である。しかし、直接指導はできない。これがもどかしいから、請負契約のまま、自社に取り込んでしまう。これは丸く収まるようだが、いわゆる偽装請負であり、請負契約だが実態は人材派遣、という状態になってしまい、違法となる。
 不況を乗り越えてきたのは、このように偽装請負などで人件費を削ったことが寄与している企業が多いようで、事実、偽装請負は主に製造業で多く見られる。某大手ディスプレイメーカーの問題がここのところよく目にするが、ここだけじゃあないよ。
 ちなみに。この請負や派遣、正社員なら必要な、社会保険の会社負担分を減らすというメリットもある。ただし、一定条件がそろえば、パートや派遣社員でも社会保険に強制加入になることをお忘れ無く。時代は、法令順守重視に向かっているのですぞ。
                                          (仲)

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