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2006年7月21日 (金)

もったいない  ~ゆうてもええかな~

 先日の滋賀知事選で、嘉田氏が自公民相乗りの現職をおさえ、知事に初当選した。千葉に続いて、自民党にとっては連敗となり、民主も、自民との相乗り撤廃を決めたものの、その前から地元組織が現職を推薦していたので、やむなく相乗りで戦い、敗れたのだから、ダメージは大きい。さっさと新知事支持に回っているが、ダメージは拭えない。
 さて、嘉田知事、全国で5人目の女性知事であり、関東の出身ながら琵琶湖に惚れて移住したと言うから、その行動力は並ではない。今週の初登庁から精力的に動き回った。その嘉田氏が選挙戦で前面に打ち出したのが「もったいない」というフレーズであった。今、米原と京都の間、栗東市に、新幹線の駅を作り、こだまを停めようとしている。請願駅で、金を出すから新幹線を停めてくれ、という形で、JR東海を動かして新駅着工までこぎ着けたが、「利用者の少ない駅建設に何億もの税金を投入するのはもったいない」。ダムの建設工事についても「利用価値が低くなっているダム建設に税金を投入するのはもったいない」。そういう無駄づかいを「もったいない」という分かりやすいフレーズで強調し、県民の支持を得た。
 滋賀県は、琵琶湖という大きな資源を持ち、海はなけれど水産物に事欠かず、水に困ることもない。江州米は関西三都を支える米であり、京に近いがために昔から交通の要衝として人や物が行き交う、豊かな土地である。最近は、大阪のベッドタウンとして、また京都の大学がキャンパスを移して、人口の増加も著しい。インフラが着いていかず、特に道路網は脆弱で、どこもかしこも渋滞がついて回るあたりは不便だが、だからといって新幹線の駅が必要かと言われると、さあ、と首をひねる。栗東から、京都まで在来線で約30分、米原まで約20分。新幹線の駅予定地のまわりは田んぼばかりで、新幹線駅までのアクセスを考えると、あまり便利な駅ではない。停めたいなら停めてもいいが、受益者負担で、地元が金を出せばいい。県の税金を投入するなら、企業の誘致など、県が潤う見込みがない限り、県税の投入は「もったいない」。
 同じ請願駅の、本庄早稲田駅を見るがいい。資金不足で、駅前にアーケードもない。すでに資金を投入している地元や地権者は、止める方が「もったいない」のだろうが、さらに金を出すのも「もったいない」。どうケリをつけるか、新知事の手腕の見せ所である。
                                       (仲)

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