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2006年6月23日 (金)

障害は誰にでも  ~ゆうてもええかな~

 韓国の大法院、日本で言うところの最高裁が、性転換による戸籍の性別変更の請求を棄却した下級審の判決を、差し戻した。事実上、戸籍上の性別の変更を認める決定である。
 もちろん、賛否両論あり、どちらが正解とは言えないが、私はこの決定は賛成したい。
 性別に関する点でだけ議論すれば、賛意は得にくいだろうし、私も、例えば兵役逃れや家督・遺産相続関係など、損得勘定の結果の性転換は禁じたい。ただし、最近聞くようになった、性同一性障害を抱える人たちには、性転換の権利を認めていいと思う。
 自分の性に苦痛を感じ、異性になりたいと願うことは、世間的にはおおっぴらにできることではない。しかし、当人にしか分からない障害を抱えながら一生を送るのはつらい。個人の嗜好の範囲を超えた、障害と認められるものならば、性転換を認めるか、その他なんらかの補助があってもいいだろう。
 私自身、パニック障害の診断を受けた者として、まわりの人たちに分からない苦しみ、つらさを経験し、現在も治療しつつ、社会で生活している。このパニック障害も、長くその症状は知られていながら、他の神経系の病気とされ、ひどい場合は怠け病、つまり「気のせい」として扱われてきたが、ここ十年来、パニック障害という疾病であることが認められ、世間の認知度が一気に増している。その伝でいくと、今は認知されていないが、なんらかの苦痛を抱えている人は、未特定の障害であるかもしれない。医療が進歩すると、新たな障害が認知されていくことだろう。
 人は、誰しもなんらかの障害を抱えている、と思っていい。健康だと思っていても、知らない間に内臓が冒されていた、というのと同じように、心の病までも含めた障害を抱えていても、おかしくない。
 性同一性障害も、障害であって、その治療法の一つが性転換であれば、選択肢の一つとして、道を開いておくことは必要だと考えている。
                                       (仲)

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