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2006年5月12日 (金)

研究の落とし物  ~ゆうてもええかな~

 宇宙航空研究開発機構は、国産ロケットで人工衛星を打ち上げるときに、相乗りさせる小型衛星の募集を始めた。主に大学の研究室が、重さ数キロ程度の実験、研究用の衛星を打ち上げたいときに、と利用を呼びかけている。重力のない世界、大気のない世界、衛星軌道からの観察など、地上ではできない実験や観測に利用してもらい、研究・教育に役立てよう、というわけだ。科学技術の進歩は大いにけっこう。未知のことが既知になることで、恩恵を受ける人はたくさんいる。存分にやってもらいたい。
 ただし、科学の進歩にともなって、落とし物が出ることにも気をつけてもらいたい。今、地球のまわりでは、スペースデブリと呼ばれるゴミが増えている。古くなった人工衛星や、壊れた人工衛星、人工衛星を運んだロケットの残骸など、大きな物は数メートル、小さな物では数cmから数mmといった小さな物まで。そもそもロケットで飛ばした物ばかりだから、そのままのスピードで飛び続けている。どれくらいかというと、時速1万~3万キロくらい。銃の弾丸の約10倍である。これくらいのスピードで飛んでいるのだから、当たったら大変で、10cmほどのデブリが当たると、宇宙船は破壊されると言われている。そんなのがロケットや人工衛星、スペースシャトルに当たったら大変だから、アメリカで比較的大きなデブリの監視をしている。その数、8000個。数mm程度のものは、推定で数百万個。5mm程度のデブリが当たっても、拳銃で撃たれたのと同じだけのダメージを受けるのだから、そろそろやばいんじゃないの、と、専門家は気を揉んでいる。
 時代はエコロジー。今まで、捨て方を考えないで技術を進歩させていった。水銀、原子力、フロンガス、プラスチック。ゴミを出さないよう、気をつけるのは、何も家庭だけの話ではない。企業も、研究機関も、捨て方が分からないようなものを闇雲に作らず、処理の方法まで考えた研究をしてもらいたいものだ。
 そういう研究は地味だから、儲からないのが難点だが。

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                                       (仲)

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