« 研究の落とし物  ~ゆうてもええかな~ | トップページ | 愛せる国か   ~ゆうてもええかな~ »

2006年5月19日 (金)

見た目はいいけど  ~ゆうてもええかな~

 このところ、各企業の三月期決算が続々と発表されている。景気は上向き加減で、増収増益の見出しが目につく。売上が過去最高だとか、予想外の利益とか、いい話が踊っている。小売業や大手電鉄、サービス業に一部の建設業は、灯りが見えたようである。
 その影で、あまりよくなかった企業もある。製造業は、良い悪いが極端である。車や、ゲーム機を含めた電機関連は、比較的好調で、冬が寒いと、家電が売れる。薄型テレビ等のデジタル家電が売上を押し上げているのは確かだろう。車と家電、どちらも海外でのシェアを掴んでいるところは強い。輸出が増加傾向にあって、逆に国内向けはどちらかというと厳しい。景気はよくなったが、まだまだ60インチの薄型テレビを買おうという奇特な家庭はまれで、34インチ当たりのものがメインのようだ。
 化学関係も、今ひとつさえない。当然で、原油の元売りが上がりっぱなしで、先物価格はさらに高値を付けている。ナフサが上がれば、化学メーカーの利益は減る。あまりにも当然の話である。中国がじゃぶじゃぶ使い、産出国であるイランの情勢が不安定と合って、供給不安が高値をあおっている。
 そこへ、急激な円高が追い打ちを掛ける。一時期、115円から117円くらいだったのが、ここ最近は、109円当たりをうろちょろしている。輸出メーカーには打撃で、この三月期決算には影響はまだ現れていないが、九月期中間決算当たりには、為替差損がボディブローのように影響してくるかもしれない。
 そして、行財政改革にともなう増税。たばこや発泡酒などは値上げを余儀なくされている。年金保険料負担も増え、春闘の結果は良かったものの、その分をお上にさっ引かれたのでは、景気の恩恵を受けるヒマもない。景気回復期間は最長らしいが、回復の度合いは最高ではあるまい。今期決算はよくても、デフレからインフレに転換しつつある状況を見ると、本当の意味で、マイナス要因の影響が出てくる九月期の中間決算の方が興味がある。企業にどれだけ体力があるか、そこが今、問われている。頑張れ、ジャパニーズビジネスマン。
                                       (仲)

                                        戻る

« 研究の落とし物  ~ゆうてもええかな~ | トップページ | 愛せる国か   ~ゆうてもええかな~ »